素謡・仕舞大会&追いコン
遅くなりましたが3月13日にございました、素謡大会と仕舞大会のご報告です。
3月13日、森本能舞台にて素謡・仕舞大会が開催されました。これは観客のない内輪の会です。
基本的に会の時は紋付きですが、今回は着物でも良く、いつもよりも華やかな舞台でした。
素謡は賀茂、三輪、経正、海士、胡蝶の五つ。その合間に仕舞がありました。
今年ご卒業の先輩と同じ舞台に立てるのはこれが概ね最後ですので、感慨深いものがありました。
以下で仕舞の様子を幾つか。
素謡・海士
清経クセ
お馴染み平家物語に題材を取ったもの。源氏に追われ入水を決意した清経が暁の月の下、舟の先で横笛を吹き、今様を詠い、そしてお経を唱えてから入水するシーンです。いかにも平家の公達らしい最期。
玉之段
藤原不比等の子供であり、藤原北家の祖である藤原房前の母親(という設定になっている)海士が、子の房前のために命を賭して海中に潜り、竜や鰐を掻い潜って宝珠を取ってくるシーン。スペクタクルな場面です。
歌占キリ
和歌による占いを行う巫子には臨死体験があり、地獄巡りの舞を舞う内に神がかり、狂乱状態となる。その狂乱と、それから覚めて生き別れの我が子と帰るシーン。
箙キリ
屋島、田村とともに勝修羅の一つ。源氏の若武者が箙に梅の枝を挿して、雅やかな風情ながら平家との合戦で活躍する、という夢現のシーン。
大会後は薬院で追い出しコンパがありました。
そしてその後はカラオケへ。
もしかして能楽部でカラオケに行くのは初めてだったりするかもしれません。
そんなこんなで楽しく会とコンパを終えました。
(三)
舞の美しさやかっこよさ、論理的な謡い方、勉強・研究との両立等々、先輩方から学ぶことは本当に多くあり、ありすぎてまだ学びきれていないというのが本音ですが、先輩方から学んだことをまた次の世代に伝えていきたいと思います!